いびき予防の症例


71歳女性

内科にて睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診断を受け、紹介で来院された患者さんの症例です。


一般に言われるマウスピースを専門的には口腔内装置(オーラルアプライアンス・略してOA)と呼んでいます。
透明な樹脂でできています。
歯型を採って模型上で作ります。


装着時

この日からいびきをほとんどかかなくなられています。


下顎後退位での顔面側方X線
(セファロ)

口腔内装置(OA)装着時の顔面側方X線
(セファロ)
カーソルを写真に移動すると上気道の範囲が分かります。
幅が拡がっているのがよくわかります。

いびきは睡眠時に上気道が狭いために起こるのが原因ですので、左のセファロ写真の様に寝ているときには、下顎が後退して上気道が狭くなっています。

上下一体型口腔内装置(OA)を装着することによって、右のセファロ写真の様に下顎をやや前方の位置に固定し、上気道を拡げます。
口腔内装置(OA)には上顎型もありますが、現在はより効果の高い上下一体型を採用しています。

内科や耳鼻咽喉科で睡眠時無呼吸症候群(SAS)と診断をうけて紹介されましたら、保険診療で適応されます。
SASの診断を希望される方は、よろしければ当クリニックから病院を紹介させていただきます。

SASについて詳しいことが知りたい方は、リンクしています神戸協同病院の睡眠時無呼吸症候群のページをご覧ください。